(923)あの2兆円はどこに

 フォローがないのは国がやることの常。

 税金を使って物事を進めるからには納税者にその結果を報告するのがエチケット。というより義務かもしれません。

 しかし肝心要のところで守秘義務などといって真相を明かさないのはどうしてでしょう。

 外交問題が絡むなどで、相手の顔色を見なければならないものが存在するのはわかります。それでも永久に国民に知らせなくてよいものはないはず。かのアメリカでも25年程度で外交文書などを公開しています。にもかかわらず日本は公開しません。

 鳴り物入りの定額給付金、支給は締め切られたと聞きます。結果がどうだったのか聞こえてきません。

 総額2兆円も使ったのです。日航の立て直しに充分見合う金額です。もらった人たちはどういう風に使ったのか。自民党政権が主張したように景気が立ち直ったのか。

 とてもそうは考えられません。前の政権がやったことは言え、国が変わったわけではありません。後を引き継いだ政権が責任を持って検証すべきことです。

 今またエコポイントの請求でも問題が起きています。私は今のところ当該商品を買っていないため、交換不可能です。

 報道によればせっかく申し込んでも手続き不備で突っ返される例が後を絶たないとのこと。私も家電店であるものを買いたくて店員にポイント制度について聞きましたが、詳しくは国の方に聞いて欲しいと言うほどやっかいな手続きを要します。

 たとえば欲しい商品が見あたったとして申請するのに、ネット申込みを国は推奨しているが、所定申請書をプリントアウトし保証書などと一緒に別途郵送する必要があるとか、自分が得たポイントを交換した後残った端数ポイントは無駄になるとか。

 エコといいながら実態はエコどころか余計な紙を消費させるような仕組み。ネット申込みは担当者の手間を省くだけで、消費者には何のメリットもないとか。

 それにしてもあの定額給付金(低額給付金?)、どこに消えたのか。私の場合は預金額に一旦プラスされ、そしていつの間にかマイナス勘定に。みんなそんなモンだったのではないですか。

 これが景気にどう反映されたか報告して欲しいと思います。

 何度も言うように税を還元するのに、個人口座に戻すのではなく、施策面に反映させる形でないと効果が現れないと考えます。

 今度の子ども手当も同じ、個人に渡せば別の面に使うのは目に見えています。それより保育園の増設、援助に使うなど他に効果的な使い方があるのですがね。

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(922)聞くことの大切さ

 自省を込めて考えるのですが、どうも人の意見を聞かない風習が強いと感じます。それと共に自分の意見が通らなければ納得しないという風潮もあります。戦後の日本には多数決というれっきとしたルールが確立されているはずなのですが。

 そのためには少数派の意見も汲み上げる必要があります。多数決絶対というわけではないのです。

 有明干拓地は私の学生時代からの問題でした。完全に水門が閉め切られたのはつい最近の話です。
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 無理矢理開港させた成田空港は未だに当初の計画通りの稼働をしていません。むしろ羽田にその役割を戻そうという動きさえあるくらいです。

 八つ場ダムも計画されてすでに半世紀。世情は一変しています。必要性そのものが論議されるくらいです。それなのに今頃になって完成させるための動きが出始め、そして政権交代という事態。すべて中途半端なのです。

 一部の業者の利益を計って地元住民の声を計画の中に取り入れるという、根幹部分を無視してきたためだと考えられます。
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 10月半ば、友人達と万座高原に向かいました。渋川から長野原に走るバスの中、八つ場ダム建設予定地の傍を通りました。バス道の周囲には民家が結構ありました。

 多くの住民は新しく割り当てられた土地に移るか、他の地区に移住したとニュース報道から推測していましたが、現実は食い違っているようです。

 吾妻線も依然として川縁を走っています。しかし途中千切れた形の橋脚は天を突くように立っています。この状況は進むのも退くのもできないという感じです。
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 もし今工事を中止するとこういう巨大な建築物をどうするのでしょう。かといって工事を進めれば本来の目的を失った構造物は維持費の捻出が大変だといいます。

 鉄道併用橋を目指した2階建て構造の大鳴門橋は、鉄道が通らないことを前提にした明石海峡大橋の完成で、鉄道用の部分は未来永劫に無駄なものになってしまいました。

 観光を兼ねた歩行者用有料通路として供用していますが、メンテナンスのことを考えればたいした助けにはならないでしょう。

 八つ場ではメンテナンスのことが頭から抜けていましたが、確かにその経費は将来にわたってかかるものですから、それを考えれば中止した方が経済的なのかもしれません。

 いずれにせよ必要とするか否かはそれを利用する地域の人たちの問題です。そうした人たちの意見を真摯に受け止めることが必要なのではないでしょうか。

 早期に決断を下すことも施政者にとって重要なことだと思います。いつまでもぐだぐだしていることでなお物事は混乱してしまいます。

 八つ場ダムの傍を通り過ぎたものの感想です。

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(921)中途半端

 税収不足を補うということで標的になるのはたばこ税と酒税。中でもたばこが狙われるのはいつの世でも同じです。最近は健康問題と環境問題もひっくるめてたばこ税増税論が登場しています。

 自民党政権の終わり頃にも俎上に上がり、民主党政権も同じことを言いだしています。この問題は与野党意見が一致するかと思えば、何でも反対とこの間までのどこかの政党と同じ態度に変貌した自民党の出方が面白くなってきました。

 愛煙家とまでいかない私も多少のたばこを吸います。習慣になった喫煙はなかなか止められません。意志が弱いといわれても否定しません。

 医師の助言もあり他人に迷惑をかけないよう最大限の努力をします。許されたところ以外での室内喫煙もしません。

 それでもたばこ税増税は大賛成です。一挙に一箱500円以上にして欲しいと思います。

 かなり前ですがヨーロッパでは一度もたばこを買えませんでした。一箱1,000円近くするのですから。あらかじめ聞いていいたため日本からカートンを持参して助かりました。

 愛煙家達は禁煙のため大変な努力をするそうです。私はそんな努力でストレスが溜めるより、思い切った値上げ論を支持します。せいぜいその程度しか吸っていないのですから。

 それにしても厚労省の国民を煙禍から救うという論は、事実であってもおこがましい言い方、財政関係の省では値上げで喫煙人口は落ちるが、税収は増え財源の支えになるという論.。あまりにも甘い考えです。

 前回の値上げでは税収増に結びつかなかったということです。むしろ喫煙者の減少で肺がんなどの病気に対する健康保険料の負担が少なくなる方がメリットでしょう。

 そもそもたばこ税の増税は健康と財政の二股をかけるからどちらも実効を伴いません。財源にしようとするならもっとたくさん売れる方策を考えるべきだし、健康促進のためなら思い切った値上げが必要です。

 小出しに20円ずつ値上げする方法は消費者にとっても困ります。一挙に数百円上がるのであれば思い切れますが、恐る恐る出してきた値上げに意志薄弱な私はついて行ってしまうのです。

 しかも結果は国の計算通りになっていない。まあなんと中途半端な政策を推し進めるのか。政権が変わっても同じ愚策を。
 
 なんてことを考えていたら今朝の朝日「天声人語」は同じような意見を載せていました。

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(920)観光案内所は親切

 観光ブームというわけか殆どの観光名所に観光案内所が設けられています。

 私の記憶で最も早くここを利用したのは学生時代の雲仙。もともと予定無しで出発した卒業旅行ですから、台風で大幅に足の便を奪われたこともあり、夜遅くなっての宿泊地到着でした。

 もちろんこんな時に予約無しの学生客なんか相手にする旅館がありません。バス停前にあった旅館案内所に飛び込みました。あちこち電話をしてくれ、やっと布団部屋で良ければという旅館を探してくれました。

 「旅館案内所」という看板が掛かっていましたが、これがのちの「観光案内所」ということになるのでしょう。

 観光案内所の多くは自治体の「観光課」のようなところが設けた官製のものです。観光協会の運営といっても行政の出先機関になっているのが大半ではないでしょうか。

 それにしてもどこも親切な応対をしてくれます。やはり宿を決めなかった出張先の登別もバス停前の旅館案内所の世話になりました。

 札幌のような大都市でもJR駅構内の観光案内所で。何度も訪れた大都市です。観光地として注目されているところはすでに行っているからというと,それならと地元産業の工場見学を軸にコースを設定してくれました。

 以来ずいぶんあちこちでこういう施設の世話になっています。それというのも忙しく出発時間を気にする添乗員が付くパックツアーをあまり利用しないからです。

 確かに自分でコースを組み立て知らないところを右往左往するより、要領よく組み立てられたパックは効率的に名所を回ることができます。しかし自分の思ったような時間を取れません。

 先日の鳴門、琴平、高松、今治、松山と回った旅でも途中レンタカーを利用するなどコースは自前です。

 現地に行ってみると机上の計画はことごとく覆されます。鉄道の時間も調べてあったのですが、車の駐車場を探したり昼食場所を迷っているうちに時間が狂ってしまいます。

 逆に計画してなかった今治で途中下車をしても「しまなみ海道」が時間的に無理とあれば次の手がありません。駅構内の観光案内所へ。松山でも効率のよい市内見学ルートをやはり駅構内にあった案内所で。

 地元のことは地元の人しか知らないことがいろいろあります。せっかく旅に出るのですから、自宅近くからガイドを乗せた観光バスで観光地を回るより、地元の人に案内を請うた方がはるかにその土地に触れた気持ちになれます。

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(919)道後温泉(09.09)

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 会議出席のため松山に行ったときは結局道後温泉に行けませんでした。ホテルの前から道後温泉行きの路面電車が出ているというのに。
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 今回は会議でもなくパックツアーでもない自分で組み立てた旅行です。ホテルの良し悪しも自己責任です。

 世評なども調べ選択したホテルも琴平では失敗。しかし道後で選んだ旅館は客の扱いが非常にうまい。最初のミスも後の宿が良かったため帳消しです。
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 県庁所在の市内に温泉があるところは少なくありません。札幌や神戸など。しかし松山はダウンタウンから路面電車に乗って30分以内というところに有名な温泉があります。仕事の帰りに立ち寄れる魅力があります。漱石が愛した町というのもわかる気がします。

  道後温泉郷を散策しているとセキ美術館が。玄関ロビーに置かれた年代物のオルゴール。実際に聞いてみたが昔のロマンを奏でているような音色に聞き惚れてしまいました。
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 温泉街のすぐ横には道後公園。繁華街がすぐ傍にあると思えない静かさを保っています。
高台にのぼれば前に松山城が。

 漱石や子規と松山のつながりについてはあまりにもよく知られています。前に来た松山では俳句の町ということで山頭火の話を聞きました。

 今回学んだのは秋山兄弟と今年からNHKが放映するドラマ「坂の上の雲」。「坂の上の雲」については一種のブームのように市内の到る所にポスターが貼られていました。

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(918)松山城(09.09)

今治城同様松山城も滋賀県とつながっていました。築城は賤ヶ岳の七本槍で勇名をはせた加藤嘉明によるとのことですから。見知らぬ土地に行くと思わぬ発見があるものです。
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 実は松山城を以前一度訪ねています。もう四半世紀前になるでしょう。松山で広告関係者の会議があり、出席したときのことです。お城の堀端にあるホテルに缶詰めの3日間。
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 2日目の夕刻でしたか、日が暮れる前にお城ぐらいは見ておこうと衆議一決。数人が纏まり登山道を駆け上りました。

 天守閣にたどり着いたときはもう閉館時間。やむなく市内を見渡してロープウエーで下山した覚えがあります。
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 今回は場内を見学。どこも同じような甲冑刀剣の展示。ただ置いてあるのは動きが無く単なる見せ物。やはり映画の一シーンでも良いから、使われてこそその良さがわかると感じました。

 天守から眺める風景も視野、角度はどこも同じ。といってもこればかりは土地によりそれぞれのお国柄風景を見せてくれます。
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 今治では遠くしまなみ海道の橋が見えました。松山城からも海が眺められます。そして市内。昔の殿様はこうして藩民の暮らしを眺めていたのでしょう。

 逆の立場、農民は城を仰いで殿様の暮らしを恨んだか,忠誠を誓ったのか。どうだったのでしょう。

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(917)名選手必ずしも名監督とは

 今年の日本シリーズはやはり巨人と日ハム。まあ本命同士の対戦といったところ。いずれのファンでもない私にはどうでもよろしい。

 野球を覚えた頃巨人に川上、千葉ら名手がおり、阪神には藤村、土井垣といった強打者がいました。

 名選手といわれた人たちが引退し監督に就任する人もいました。しかしなんといっても巨人の連続9Vを実現した川上の存在は大きかった。選手時代より監督としての川上の方が存在価値があったように思います。

 以来選手として活躍した人が監督に請われることが多くなりましたが、あまりパッとしない人が多く見られます。

 そもそも選手としてスターだったからといって、監督としてそうだとは言い切れないのです。敏捷な運動神経と繊細な考察力は必ずしも同居していないのです。

 その辺を間違えてフロントは集客力からかつての名選手を監督にしたがります。

 確かに両面を持ち合わせる人が皆無ではありません。王などはその筆頭ではないでしょうか。しかし一般的に選手時代に活躍した人は監督として恵まれず、逆に選手時代より監督として評価される人がよくあります。

 長島、古田らはいい選手だったと思います。鶴岡(山本)、星野、野村は素晴らしい監督です。

 表舞台から監督にという道は芸能界でも一つの流れのようになっています。昔の映画界で俳優から監督にという人を私はあまり知りません。あえていえばマキノ雅弘なんかが入るのかも。でも最近は流行のように昨日まで売れていた役者が今日は監督として名を出しています。

 それが成功しているのかどうか、そんな人が多くなった最近、あまり映画を見なくなった私には何とも評価できません。 

 私が感じるのは選手(役者)と監督では持ち分が違うということです。角界である程度活躍したあと協会の役員に収まるのはよいとして、部屋の親方になる人がよくあります。

 野球同様土俵上の活躍と、親方としての見識を持って部屋を治める人の間には違いが見て取れます。横綱にまで上り詰めた部屋持ち親方もあれば、三役以下で土俵を降り親方になる人もいますが、ここでも名親方必ずしも上位に上り詰めた人とは限りません。

 野球の話に戻り、今シーズンで一応グランドを去る野村監督の最後のシーン。負けた球団の監督を勝者も一緒になって胴上げするシーンを見ながら、彼の選手時代の試合をあまり見なかった私ですが、監督としては名将だったとつくづく感じさせてくれました。

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(916)今治城(09.09)

 高松から琴平を経て高知に向かう列車はディーゼル、しかし多度津から松山へ行くエル特急いしづちは電化された単線区間をフルスピードで走る振り子型電車でした。昔は東海道線でも小田原から熱海、由比付近の海岸線はカーブが多く徐行するようなスピードに落としていました。
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 首都圏では珍しいとされる中央線、中野―立川間の直線区間を走る電車の方がスピードが遅いように感じられます。

 途中で見かけた農家でしょうか、城のイメージで建てられたような家が散見されました。城に住んでみたいという憧れのようなものがあるのでしょうか。
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 私が東京に移ってきた年には熱海城が完成しました。戦国時代の城と全く無縁のところにです。大島などが眺められる高台に建てられた観光城。それは錦ヶ浦という自殺の名所だったところです。
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 今治で降りたのはしまなみ海道の付け根付近だけでも見てみたい気があったからです。実際に降りてみるとかなり駅から距離があり、自転車でも良いから乗り物があった方が良いという説明。

 それならタオル美術館と変更しようにもそこも遠方だというのです。駅周辺で余裕のある時間内に回れるのはタオルを展示しているじばさんプラザか今治城。
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 藤堂高虎が築城したという今治城へ。といっても藤堂高虎がいつ頃活躍した人物か全く知らないままです。小学生時代の大津で郷土の時間に名前だけは聞いたような。

 信長、秀吉の時代の人物ということで時代背景がわかりました。城は戦後再建されたとかで古さというものを感じさせない城です。むしろ博物館的なところに意義があるのかもしれません。
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 城の多くに見られる山上の建築と違い平地城のため天守閣に上がるのもそれほど苦労しません。それでも市内の展望は優れています。

 それにしてもあちこちに城があるものです。

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(915)感心・寒心

 中継放送も少ないパリーグの野球、あまり関心がなかった私もたまに放送するNHK等の中継を見るようになりました。

 あの万年下位を死守していたチームが頭を起こしたからです。セリーグの最下位を当然のようにしているチームと異なり、上位に這い上がろうとする選手達の意気込みが違います。

 かつて下位グループに安住していたヤクルトを優勝させた野村監督、各球団の放出選手をもらって参入した楽天をここまで持ってきました。

 人の好みもあるでしょうが、現役の時の野村は今ひとつという感じを持っていた私ですが、監督になってからの野村は得意の頭脳を使ったゲーム展開に冴えを見せます。

 選手の心も握っています。名監督のひとりにあげて間違いないでしょう。

 今までにも日本のプロ野球界に名監督は何人もいます。興味を引かれるのは名選手必ずしも名監督でないところです。

 プロ野球界をリードしてきたと自負する巨人出身の監督が多くいましたが、大半はよくありません。いろいろいわれますが選手時代の長島はアンチ巨人の私でも好きな選手でした。

 直感に頼っていながらあのスマートな仕草の選手は見せるプロ野球を絵に描いたようでした。しかし監督になっても自分を見せるのに懸命で、チームを纏める力に疑問符をつけていました。

 そういう意味で野村監督は違います。選手の心をつかんでゲームに挑んでいます。

 たとえ優勝しても退任を迫られたという野村監督、願わくば日本シリーズでヤクルトと楽天の対戦を見たかった。それこそ監督を送り出すにふさわしい対戦ではないかと。

 残念ながら勝ちゲームを捨てた試合から雲行き悪く、パリーグ代表の座さえ危なくなってしまいました。あとがない。チームの望みにも、監督の座も。

 野村の出身母体だった南海ホークスは日本シリーズで巨人に3連敗したあと4連勝し日本一になっています。そういう奇跡を起こすか、野村監督。

 それにしても難しい球団経営を常時黒字化した楽天は人をどう見ているのか、感心も寒心も感じさせる球団です。 

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(914)静電気

 空気が乾燥する頃になると静電気発生シーズン。

 自分が乾燥肌なのか毎冬体に発生する静電気に悩まされます。若い頃は肌に潤いがあったのか、静電気は物理の実験で経験するくらいのもの。

 目に見えてひどくなったのは50の齢を聞く頃からでしょうか。金気のものに触れるとパチッと音がするのです。

 マイカーがあった時代は車にキーをさすのがいやになりました。乗車前は問題ないのですが運転を終え降車するとき。開けたドアを閉めるべく手を触れるとパチッ。痛いのなんの。

 あるときは一策を講じガソリンスタンドへ。降りるときにスタンドの店員にキーを渡します。パシッという音を発して店員は眼を白黒したこともありました。「すごく電気が貯まるのですね」

 自分でも驚いたのは鉄道の磁気乗車券がはじかれ機械に吸い込まれないこと。最近はIC対応とかいってカード自体はもちろん、乗車券を吸い込む口も金属を使っていないようですが、かつて差し込み口が金属製の頃、同極が反発しあうように出口で乗車券なりカードを差し込むと吸い込まれないで戻ってきてしまうのです。その前に手が機械に接していればその現象は起きません。

 事前に電気を逃がしておけばよいのですが、機械に触れたときの痛さを逃げるため、吸い込み口に切符を落とすようにしました。そこでこのようなことが起きるようです。

 駅員は切符が跳ね返ってくる人をたまに見かけるという話です。私だけではないと聞きホッとしたような、しかし割り切れないものが残った思い出があります。

 衣類が摩擦で電気を発生しやすい素材を多く使うようになったのも静電気被害を受ける理由かもしれません。考えれば車や電車のシート、そして自分の衣類、それらが擦り合わされば当然電気を貯めやすくなるでしょう。

 来るべき冬。ドアのキーを扱うのが苦痛に感じられるこの頃です

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