(636)漫才は関西 落語は関東
寄席演芸が好きだった父の影響か、私も寄席が好きです。しかし通常昼席と夜席、1日2回興行の寄席を生で見る機会があまりありません。せっかく行くからには昼でも夜でも通してみようという気持ちが、結果として時間が合わないと敬遠してしまうのです。
父に連れられて京都新京極の演芸場に数度見に行きました、エンタツ・アチャコやワカナ・一郎が出演していたと覚えています。
戦後は戎橋松竹、宝塚新芸座などによく行きました。松竹系の千日土地興行が寄席部門で勢力を誇っていましたが、反感を持つ芸人を東宝が集め新芸座という集団を創設したのです。 ワカサ・ひろし、蝶々・雄二らが活躍していました。学生時代によく電車の中で彼らと顔を合わせました。
東京では通勤路線にあることから、新宿末広に何度か立ち寄っています。帰り道によるため最初から見るわけに行かず、割引料金が適用される時間帯からあとの出し物を見ていました。
東西の寄席を見て感じるのは(あくまで個人的感想ですが)漫才は西、落語は東という気がします。漫才のとぼけた味は関西弁のしゃべりが似合うのです。上京時はトップ・ライトなんかがいてセンスのある漫才を聞かせましたが、標準語が堅さを感じさせるのです。理屈っぽく聞こえます。
一方落語は上方落語も嫌いでないのですが、やはり下町の長屋の親父が掛け合うような江戸っ子落語のべらんめー口調がピッタシします。ただ上方落語でよく使われる、山場になったところでのお囃子、東京落語には登場しません。東西の差をあらわしている気がします。
最近は吉本系の芸人が多くなりました。テレビを巧みに利用して全国に顔を売る作戦が成功しています。その点松竹系の芸人は元気がないように思えます。
ただいずれの系統であっても、漫才で関西弁を使う人が圧倒的です。というのは彼らも関西弁の柔らかさが漫才に適していると考えているのかもしれません。
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