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(750)鳥居手前の立て看板

 この年になっても初詣はお宮さんになります。もっとも最近のお詣りは遠出を控え、近所の氏神さんになってしまいました。近くにお寺がないこともありますが、お寺に初詣という考えは浮かびません。

 定年後はお寺詣りも考えないではありませんでした。現に青梅七福神とか成田山新勝寺、高幡不動尊や浅草浅草寺にお詣りしたことがあります。

 疎開先の吉野はお寺の多いところでした。それでも戦時中の小学校教育に影響され、初詣は祖父に連れられての伊勢神宮か、祖父が亡くなった後は吉野神宮に。畝傍山、香具山、耳成山に囲まれた中学では橿原神宮へ。

 社寺の入り口には境内での禁止事項を書いた高札というのか、立て札が必ずあります。神社では鳥居をくぐる前に気づくようその手前に。

 今も昔も変わらないのは車馬の乗り入れ、魚類・鳥類の捕獲、球技・投石、樹木の伐採禁止等です。さすがに現在は見あたりませんが、戦時中はこうしたことに加えて不浄のものという項目があったように覚えています。生理中の女性を指しているそうです。

 考えてみれば信仰に男女貴賤の差がないはずですが、神聖をモットーにする神社はそういうものを汚れたものとして扱っていたのでしょう。また誰もそれに反対できなかったのです。

 神社でお札を授けてくれる巫女さんは白装束で清楚な出で立ちです。もしこれが色鮮やかなアイドルタレントが着るような衣装であれば、いただいたお札のありがたみが薄れるというものです。

 その巫女さんも昔は一般から募集するとき処女に限るという項目がありました。もちろん今時巫女のアルバイト募集にそんな項目はありません。飛行機の客室乗務員募集要項から容姿端麗の項がなくなったのと同じように。

 白というのはすがすがしい気持ちになります。でも気になるのは凶事でも白を用いることです。関係者に聞く機会がなく今でも疑問の館に閉じこめられています。

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