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(754)労働組合

 アメリカ発の世界的不況。日本企業に働く多くの派遣労働者達が馘首されました。年末年始をどう過ごさせるかと派遣村を開設したり、選挙を意識した政府、政党と民間ボランティアが救いの手を。といってもそのとき限りの動きが目立ちすぎます。

 一方の労働組合はこのところ有るのか無いのかというほど影を潜めていました。正規雇用者で作られた団体だけに、組合にも入っていない非正規労働者のことには口を出せないのか。

 国民の身には実感しませんでしたが、なんとなく景気が上向いているという2,000年代初め、労働組合という言葉をあまり聞かなくなっていました。上り調子の企業は組合要求を上回る回答額を出す世の中。組合として活動する要素が少なくなっていました。

 そして昨今の非正規労働者に対する仕打ち。正規労働者の立場さえ危うい時代とあって、従来の労組は自分たちを守るか、非組合員である人たちまで擁護する必要があるかでかなり考え方に揺れがあると思います。

 60年、70年安保騒動に明け暮れた頃の労組は国会議事堂を囲んだり、メーデー会場を真っ黒にするほどの動員力を誇っていました。

 生活の安定と共に動きが緩やかになり、メーデーも家族団らんの場になったような。

 そういう意味で今年は賃上げ交渉も厳しくなりそうです。すでに前哨戦というわけでないのでしょうが労使が厳しい対決模様になっています。

 すでに退職した私が気をもむことはないでしょうが、久しぶりに労働組合の真価を問われそうな年になりそうです。

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