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(832)電動運搬機

 幼い頃からデパートの屋上で見かけた電動自動車は現在遊園地ぐらいでしか見かけません。単にアクセルだけ、ブレーキもなくアクセルから足を離せば止まってくれる優れものです。

 危険を感じれば大人が前から車を押さえるだけで止まります。安全な乗り物の一つでした。

 先日昭和記念公園に行きました。何度も足を運ぶところですが、ここで初めてボートに乗りました。昔からあった手こぎボートのほかに足こぎボートが人気。連休の最中でどちらも長蛇の列。

 やっとのことで手こぎボートに乗りましたが、池はボートがいっぱい。思うようにオールを水に入れられません。

 一方足こぎの方は他のボートにオールを当てることもなくすり抜けて行きます。自転車のように足でペダルを踏むだけですから、ボート同士の衝突は避けられませんがオールのように占有水面は広くとりません。

 でも考えました。最近のように電動式が増えればそのうち電動ボートが登場するかもしれません。いや、あるいはもう市中に出回っているのかもしれません。

 電動だと力を使わずすいすいと動くだけに衝突事故になる危険が高まるでしょう。手足を使ってこぐのではないだけにボートどうしがぶっつかった場合、被害は確実に大きくなるでしょう。

 そういったことを感じさせるのが身障者用に開発された電動車いす。歩道を走ってきますが、歩行者を軽く追い抜いて行きます。警笛があるのかどうか知りませんが、口で「危ない、よけて」と怒鳴りながらすり抜けます。手こぎの車いすと違って重量感があり、まともにぶっつかると大けがをしそうです。

 自転車にも電動補助のものが登場しています。戦後も電動自転車が登場したことがありました。自分の手にしたことがないので仕組みを知りません。スクーターより早く世に出たと記憶しています。

 あの頃のはモーターをバッテリーで動かすもので、それが改良されガソリン燃料による自転車型のスクーターが売り出されたと思います。バッテリーの充電に時間がかかりすぎ、この形式の電気自転車はすぐ廃れました。

 今流行りだした電動自転車は10数年前に売り出されたと思います。私が会社を辞め買い換えのため自転車屋に寄ったところ店頭に置いてありました。

 試乗してみろというので乗りました。自動車のように自力で動くのでなく、ペダルを踏むと電動モーターが補助動力を作り、ペダルを踏む力を軽減してくれます。軽い力で動くため上り勾配のところでは非常に軽く進みます。

 ただ車体が非常に重くもし倒れれば起こすのが大変です。歩きながら押すにも力がいります。価格もそれなりに張りスポーツタイプの自転車と変わりません。

 それから年月を経て改良されたのでしょう。ある建材店の事務を手伝うようになり、女性事務員が乗ってきた電動自転車を借りて乗りました。車体が初期の頃と違い非常に軽くなっています。

 学生時代に運搬車といわれたタイプの自転車がありましたが、あれより格段に軽くなっています。上り勾配に向かって動かしてもすいすい走ります。スーパーの駐輪場でも多く見かけるようになりました。価格も当初の三分の一程度だそうです。

 エコの面でも見直されている電気を使った乗り物はこれからも増え続けるでしょう。自動車も電気動力に変わろうとしています。

 電気の良い面が強調されるようになりましたが、最終的にはやはり人力が一番エコにも、安全面でも優れているように感じます。問題は陸上でも人力では100メートル10秒前後の時間を短縮できません。人力には限界があります。

 他の動力によって人間は地球から宇宙に飛び出しました。人力の及ばない世界、それだけに安全面への配慮は不可欠になってきます。

 電動車いすや電動自転車が歩道を駆け抜ける時代になり、一層このようなことを感じるようになりました。

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