(835)私物と共用物
会社のデスクは公用のためのものという認識を私は持っています。従って現役の時から与えられたデスクがいつ誰に触られても問題のないように使っていました。
いい格好をいっていても実は小学校時代はそうでもありません。もちろん時間割の編成でいつも教室が変わりました。そのたびに机が変わります。
私物を引き出しに入れておくわけに行きません。一方自分のものという管理責任感が薄れます。ナイフで当時の木製の机を削ったり、コンパスの針を突き刺したりしました。
入社当初も木製デスクでした。誰かが使ってきたものですから傷だらけです。それでも引き出しには鍵が備わっていました。平社員時代はその鍵を使いません。
学校時代と異なり一応自分専用のデスクとして使えます。名刺交換でもらった名刺をはじめ私物的なものも収納しました。といっても自分の定期入れや銀行員のような意味の私物でなく、社用に使う私物程度のものです。
役職がつくに従いいわゆるマル秘文書類を扱うようになります。それはそれで一つの引き出しに纏め、他の文具類や名刺などはオープンの引き出しに入れていました。
そもそもこうした事務机は貸与されているものです。個人のものでない限り中に入っているものも可能な限り、部員達共用で当然という考えがありました。
部員達も上司の机を勝手に開けるのははばかれるという観念があります。当然私が出張したり留守をしない限り中を見る人がいなかったと考えています。
留守中にどうしても上司のデスクを見なければならないようなことが発生するものです。私自身も平の時にそういう経験をしていますが、やはり中を改められず仕事が滞ったことを経験しています。
そういう自分の経験から部下に必要があれば引き出しを開けても良い、中には公的なものしか入っていないからと言い含め、ただし事後にどういう理由でなにを触ったかの報告だけを求めました。
外で急に収納してある名刺を見て欲しい用件を思い出し、部員に電話。彼は私の要求した名刺をすぐに引き出し、内容を知らせてくれました。そのため仕事もスムーズに運びましたが、彼は彼で私の名刺整理ルールをいち早く読み取り、あれだとすぐにわかって本人でなくても簡単に見つけられるといっていました。
しかしやはり本人が許可しない限り、他人の引き出しは触れないものだと思います。またそれが当たり前でしょう。
私がこんな問題を取り上げたのは、考え方として会社から貸与されているものは私物でない、従って全く個人的なものを収納するのはいかがなものかということです。
本人が急に倒れるなど予期しないことが起きがちです。そんなときその人の引き出しを誰かが開けなければなりません。いつ誰に見られても良いように身辺を整理しておかねばならないのではと考えます。
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