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(1169)家出

 「家出」という言葉、よく考えるとよい意味でも悪い方でも使う言葉です。家を出るというのは就職、結婚など大人として当然あるべき姿です。

 しかし親や配偶者との喧嘩、借金逃れで家を飛び出す場合にも使われ、どうもこちらの意味で使われることの方が多いようです。

 そういえば私も疎開時代、家出をしました。母の実家に母と私、下の弟が共に暮らしていた時代です。

 何が原因か忘れましたが母と親子げんか、小学生の私は家を飛び出し電車の駅まで30分ぐらいの道のり、山を下りました。

 1時間に2本ぐらいの電車が出るのを改札口で見ていました。終着駅といっても乗降客が少なく、駅員は大方の地元の人の顔を覚えています。

 疎開児童の私の顔まで覚えていないはずですが、駅員は私が地元でも有名な旅館の姻戚関係にあたるということを知っていたようです。

 駅長室に保護されて自宅に電話連絡。しばらくして迎えに来た母に引き渡されました。お互い顔見知りの多い田舎では家出も出来ません。

 団地時代には幼稚園児の息子が、買ってもらったばかりの三輪車に乗り行方不明に。これは家出といえません。

 嬉しさのあまりバス道に沿って四つばかり向こうの停留所を通り越したところで、停留所前の店のおばさんが不審に思い保護、三輪車に書かれた電話番号で連絡してきてくれました。

 その先は曲がりくねった下り坂。そこで発見されなければただ事で済まなかったでしょう。

 ところが小学校の低学年時にまた行方不明になりました。近所の人たちと家内は探し回り、急報を受けた私も会社から急遽帰宅。

 家内と何事かで言い争いになり、気がついたら近くにいなかったというのです。外はもう暗くなっています。

 いよいよ警察に捜索願でもと考えているときに近くの人が、畑の中で泣きながらしゃがんでいる子供を見つけてくれました。

 それまでどこでどうしていたのか、子供自身にもわからないのかしゃべらないので足跡は全くわかりません。

 私自身の小さい時を重ね合わせ、子供も親と同じようなことをすると感じたものでした。

 東京勤務を命じられ、夜行列車が出発する大阪駅。見送りに来た母との距離が離れていく気持ちがして、言いようのない寂しさを感じました。

 もういい大人になっていても肉親との別れは切ないものです。これも一つの家出かもしれません。

 独り立ちするための家出、万感胸に迫ります。

 家出にもいろんなパターンがあるものですね。

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コメント

目黒から武蔵小金井、当時なら遠いですね。皆さん心配されたことでしょう。

それにしても誰しも家出の経験があるのですね。もっとも子供時代はだいたい掴まってしまいますが。

おはようございます^^v
毎日のように夫婦喧嘩のウチに居て もうイヤだと思ったのでしょう
小学4年の私ヮ家出を計画しました
いつもやさしい 大好きなオバちゃんの家に行くのに どうしたら行かれるのか 小さい頭で考えました
・・ その頃 タクシー初乗り80円 と書いてあり
子どもの私ヮどこまで行っても80円なんだと信じ 距離で加算されると知った時の空しさヮ筆舌に尽くしがたい^^v ものがありました それでも 何故かランドセルを背負って 大人の後を着いて 目黒の家から 武蔵小金井のオバちゃんの家まで 無事家出に成功?しました^^v その日のウチに父が迎えに来ても ウンと言わず 手こずらせたんだよ と 飲むとよく笑い話になっていましたが 考えたら ヨクゾご無事で という感じ ですね^^v

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