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(2591)団地の未来

 私が上京した昭和30年代、戦後10年を経過しても庶民の住宅事情は決してよくありません。今でこそマンションとかレジデンスだとか高級な集合住宅が流行り、公営住宅の充足率はそれほどでもないとか。

 杜氏の公営住宅は風呂場もないほど。そういう中で公団住宅は中堅サラリーマンの憧れで抽選倍率の高いこと。10回落選すれば当選率が上がるというほどでした。幸い私の場合、上京してすぐに空き家団地をエントリーしておくと3ヵ月ほど待っただけで入居できました。もっとも単身者用の1部屋だけのものでしたが。風呂とトイレは共同利用。

 時あたかも団塊世代が誕生する頃です。人口問題研究所はこの調子では近い将来、日本の人口が増えすぎて食糧難になるだろうという予測をしていました。しかしその時に高齢者が増えるという予測はしていなかったという記憶があります。あるいは人口増の計算に誕生する人の他に高齢者が増加するということも織り込まれていたのかもしれません。

 いずれにせよその頃公団住宅に入居した人たちが歳を取れば異動することがなくなり、逆に若者は団地外に飛び出して行くことは読めたはず。就職すれば転勤があっても定年まで雇用が保障される当時の会社制度ではいずれ公団住宅が高齢者ばかりになるだろうという予測はついたはずです。

 本来ならその時にこうした場合の対策を行政は考えておくべきだったのではと思います。現在公団住宅は高齢者住宅になったという声を聞きますが、そうした対策の遅れが結果を招いたような気がしているのです。

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